岡部たかしの息子は俳優の岡部ひろき！絶縁から絆が深まった理由は？

NHK連続テレビ小説「虎に翼」や「ばけばけ」などで圧倒的な存在感を放つ名バイプレイヤー、岡部たかしさん。その確かな演技力と、どこか憎めないキャラクターで多くの視聴者を魅了していますが、実は私生活では一人の俳優の父親でもあります。

その息子とは、現在注目を集めている若手俳優の岡部ひろきさんです。ネット上では「二人がそっくりすぎる」「親子で朝ドラ共演？」と大きな話題になっていますが、実は過去には父子の間に深い葛藤や、長く険しい「絶縁状態」の時期があったことをご存知でしょうか。

この記事では、岡部たかしさんの息子・岡部ひろきさんの正体や二人の共演エピソード、そして絶縁から絆が深まるに至った感動の理由について詳しく解説します。

岡部たかしの息子は俳優の岡部ひろき！プロフィールを調査

岡部たかしさんの実の息子は、俳優として活動している岡部ひろき（おかべ ひろき）さんです。

岡部ひろきのプロフィール

・生年月日：2000年12月19日

・出身地：和歌山県

・身長：171cm

・所属事務所：バードレーベル

・主な出演作：ドラマ「虎に翼」「ばけばけ」「青天を衝け」「らんまん」、映画「カラオケ行こ！」など

岡部ひろきさんは、2020年頃から本格的に俳優としての活動をスタートさせました。当初は二世俳優であることを大きく公表していませんでしたが、その独特の雰囲気と高い演技力で着実にキャリアを積み重ねてきました。

「父にそっくり」と話題のビジュアル

ファンの間で何より注目されているのが、父親である岡部たかしさんとの酷似ぶりです。垂れ目気味で優しげな目元や、どこか哀愁を感じさせる口元など、顔のパーツが非常に似ており、「一目で親子だとわかる」という声が多く上がっています。

単に見た目が似ているだけでなく、演技の間や声のトーン、醸し出す「味」のある雰囲気までもが父親譲りであり、次世代のバイプレイヤーとして大きな期待を寄せられています。

朝ドラでの「親子共演」が実現！視聴者驚愕の演出

岡部たかしさんと岡部ひろきさんは、NHK連続テレビ小説において、非常に珍しい形での「親子出演」を果たしています。

「虎に翼」での親子リレー出演

2024年度前期の朝ドラ「虎に翼」では、父親の岡部たかしさんが主人公・寅子の父親である猪爪直言役を好演。物語前半で惜しまれつつも他界する役どころでしたが、その後の物語で息子・岡部ひろきさんが登場しました。

ひろきさんが演じたのは、寅子が新潟に赴任した際に出会う判事補・入倉始役です。父親が去った後の物語に息子が登場するという、いわば「親子リレー」のような形になり、視聴者からは「直言さんが生まれ変わって現れたみたい」「鼻の形が完全に一致」と驚きと感動の声が寄せられました。

「ばけばけ」での親子共演と「リアル息子」のディスり

さらに驚くべきは、2025年度後期の朝ドラ「ばけばけ」での共演です。この作品では、ヒロインの父親役を岡部たかしさんが務め、そのヒロインが通う小学校の教師・谷川原先生役を息子の岡部ひろきさんが演じました。

劇中では、教師であるひろきさんが、だらしない父親であるたかしさんを批判する（ディスる）場面があり、現実の親子関係を知るファンからは「実の息子に怒られるパパ、面白すぎる」「粋なキャスティング」と大きな反響を呼びました。

絶縁から絆が深まった理由は？父子の意外な過去

今でこそ仲睦まじく共演し、お互いを尊重し合っているように見える二人ですが、ここに至るまでには長く暗い「絶縁状態」の時期がありました。

離婚と5年間にわたる音信不通

岡部たかしさんは、ひろきさんがまだ幼い頃に離婚を経験しています。離婚後、ひろきさんは母親と共に和歌山で暮らし、東京で役者修行に励む父親とは離れ離れになりました。

たかしさんは役者としてなかなか芽が出ない時期が長く、生活も苦しかったことから、息子に対して父親らしいことが何もできないという負い目を感じていたそうです。その結果、ある時期から二人の連絡は途絶え、約5年もの間、全く口をきかない「絶縁状態」が続きました。

再会のきっかけと母の病

そんな二人の仲を再び引き寄せたのは、元妻である母親の病気でした。ひろきさんの母親がガンを患い、手術を受けることになった際、たかしさんは和歌山へ駆けつけ、彼女を励ますために神社で「百度参り」を行ったと言われています。

この、不器用ながらも真っ直ぐに母を思う父親の姿を、息子であるひろきさんは間近で見ていました。後にひろきさんは、この時の父親の行動について「感謝している」と語っています。これをきっかけに、凍りついていた父子の関係が少しずつ溶け始めました。

俳優の道が繋いだ新しい絆

ひろきさんが俳優を志したことも、二人の距離を縮める大きな要因となりました。かつては父親のことを「自分たちを置いて行った人」として避けていた時期もありましたが、同じ表現の世界に身を置くことで、父親がどれほどの覚悟と苦労を持って役者を続けてきたかを理解できるようになったそうです。

現在では、お互いの出演作について意見を交わしたり、バラエティ番組でエピソードを披露したりするなど、かつての絶縁が嘘のような深い信頼関係を築いています。

岡部たかしが語る「息子への想い」

岡部たかしさんは、トーク番組などで息子の話題になると、照れ隠しをしながらも非常に嬉しそうな表情を見せます。

「あいつ（息子）は僕よりずっと真面目」「演技もあいつの方が上手い」と冗談めかして語ることがありますが、そこには自分と同じ苦労の多い道を選んだ息子への、父親としての深い慈しみと尊敬の念が溢れています。

二人の関係は、単なる「親と子」から「切磋琢磨し合う俳優同士」へと進化を遂げたと言えるでしょう。過去の絶縁があったからこそ、今お互いに向き合える時間の尊さを人一倍感じているのかもしれません。

まとめ：岡部たかし・ひろき父子の未来に注目

岡部たかしさんと息子・ひろきさんのエピソードについてまとめると、以下のようになります。

・息子は実力派若手俳優の岡部ひろきさん。

・朝ドラ「虎に翼」「ばけばけ」で、それぞれ印象的な形で共演・出演している。

・ビジュアルや演技の雰囲気が非常に似ており、視聴者から高い支持を得ている。

・過去には離婚や音信不通による5年間の絶縁があったが、家族の困難を経て和解。

・現在は俳優仲間として、深い絆で結ばれている。

不遇の時代を乗り越えて「遅咲きの名俳優」となった父・たかしさんと、その背中を追いながら自身の足でしっかりと歩み始めた息子・ひろきさん。二人が見せる親子共演は、単なる話題作りではなく、積み重ねてきた人生の重みが乗った特別な瞬間です。

これからも、時に笑わせ、時に泣かせてくれる岡部父子の活躍から目が離せません。スクリーンの内外で深まり続ける二人の絆を、これからも温かく見守っていきましょう。